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ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2012の記録

2012/05/07 06:27

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「熱狂の日」 音楽祭2012

Le Sacre Russe −サクル・リュス−

東京・丸の内エリア 4月27日(金)−5月5日(土)

東京国際フォーラム 5月3日(木)−5月5日(土)

 

112

5月3日(木) 12:15−13:00
ホールA プーシキン

演目

モソロフ:交響的エピソード「鉄工場」 op. 19

ストラヴィンスキー:春の祭典

演奏

読売日本交響楽団

指揮

下野竜也
  初めて聴いたモソロフ「鉄工場」がなかなか良かった。指揮も演奏も素晴らしいながらも、2階席で管弦楽の編成が小ぶりなためか、やや弦の音が弱かった


134

5月3日(木) 16:45−17:30
ホールB ツルゲーネフ

演目

クレーク:夜の典礼

作曲者不明:賛歌「沈黙の光」(ズナメニ聖歌)

ペルト:カノン・ポカヤネンより(オードT、オードV、オードY、コンタキオン、イコス、カノンの後の祈り)

合唱

ヴォックス・クラマンティス

指揮

ヤーン=エイク・トゥルヴェ
  癒やしの歌声、睡魔との闘い
アンコールをしてくれた公演

ヴォックス・クラマンティス

1996年創立。歌手・器楽奏者から成り、中世の多声声楽曲と現代音楽を得意とする。エストニアの作曲家ペルトからの信頼が厚く、多くの作品を献呈され初演している。ペヌティエ、古楽アンサンブルのホルトゥス・ムジクス、現代音楽アンサンブルNYYD等と共演。

ヤーン=エイク・トゥルヴェ

タリン音楽学院卒業後、パリ国立高等音楽院でグレゴリオ聖歌の指揮法を学び、仏ソレル修道院のドム・ダニエル・ソルニエにも師事。96年にヴォックス・クラマンティスを設立。パリ・グレゴリオ聖歌合唱団を定期的に指揮。ヨーロッパ中でグレゴリオ聖歌を指揮している。

 

177

5月3日(木) 19:30−20:15
G409 ゴーリキー

演目

チャイコフスキー:四季 op. 37bis

ピアノ

エマニュエル・シュトロッセ

チャイコフスキーはいい。
軽やかなピアノ。

エマニュエル・シュトロッセ

ストラスブール出身。パリ国立音楽院にてJ-C.ペヌティエ、C.イヴァルディ、M.J.ピリスらに師事。フィレンツェ国際室内楽コンクール、クララ・ハスキル・コンクール入賞。

 

147

5月3日(木) 21:45−22:45
ホールC ドストエフスキー

演目

渋さ版「サクル・リュス」

演奏

渋さ知らズオーケストラ

白鳥の湖、展覧会の絵、このメロディーが鳴っていたような、そして火の鳥を会場のみんなで歌ったような─、バレエリュスを意識したようなパフォーマンス、完全にバレエリュスを超えていた。あくまで個人的見解。

渋さ知らズオーケストラ

その音楽はジャズ、ロック、歌謡曲、フォークなどが混在し、既存のジャンル分けに収まらないという特異性を持つ。さらに舞踏、ダンス、美術など音楽以外の表現要素が加わり、渾然一体となる演劇的祝祭感のある空間を創出していく。日本以外でもヨーロッパ各国で高い評価を受け続ける。

不破大輔/立花秀輝/佐藤 帆/松本卓也/鬼頭 哲/吉田隆一/北 陽一郎/辰巳光英/高橋保行/オデオン ジュークス/太田恵資/斉藤“社長”良一/ファン テイル/小野 章/小林真理子/磯部 潤/山本直樹/関根真理/室舘 彩/渡部真一/南波トモコ/山口コーイチ/ペロ/松原東洋/東野祥子/安田理英/ケンジルビエン/長谷川宝子/霜村佳宏/若林 淳/南 加絵/ねねむ/広田清子/とっくん/田中篤史/青山健一/横沢紅太郎

 

247

5月4日(金) 20:15−21:00
ホールB5 ツルゲーネフ

演目

リムスキー=コルサコフ:弦楽六重奏曲 イ長調
ボロディン:弦楽六重奏曲 ニ短調

演奏

ブラジャーク弦楽四重奏団
ジェラール・コセ(ヴィオラ)
エドガー・モロー(チェロ)
  いかにも難しそうな弦楽器の絡み合い。奏者の熱演に熱い拍手。

ブラジャーク弦楽四重奏団

パヴェル・フーラ(ヴァイオリン)

ヴラスティミル・ホレク(ヴァイオリン)

ヨセフ・クルソニュ(ヴィオラ)

ミハル・カニュカ(チェロ)

1972年、プラハ音楽院在学中に結成。スメタナ四重奏団、ラサール四重奏団、ヴラフ四重奏団のメンバーに師事。78年エヴィアン国際コンクールで優勝しラジオ・フランス特別賞にも輝く。翌年プラハの春音楽祭でも受賞。これまでプレスラー、スークらと共演。

ジェラール・コセ(ヴィオラ)

フランスを代表する巨匠。クリヴィヌ、デュトワ、ナガノ、クレメール、デュメイ、ピリスらと共演。ピエール・ブーレーズ主催のアンサンブル・アンテルコンタンポランに1976年の創立時にソロ・ヴィオラ奏者として参加。現代音楽の初演等にも積極的に関わっている。

エドガー・モロー(チェロ)

1994年生まれ。17歳で第14回チャイコフスキー・コンクール2位および現代作品最優秀演奏者賞。パリ国立高等音楽院にてP.ミュレールに師事。ブルネロ、ビルスマ、ゲリンガスらのマスタークラスを受講。ヴェルヴィエ音楽祭アカデミーにも参加している。

 

247

5月4日(金) 21:15−22:15
ホールC ドストエフスキー

演目

チャイコフスキー:弦楽六重奏曲 op. 70「フィレンツェの思い出」
チャイコフスキー:弦楽セレナード ハ長調 op. 48

演奏

横浜シンフォニエッタ

指揮

山田和樹
  演奏前、奇妙な音で公演開始が妨げられるというトラブル発生も、その演奏はそれら嫌なこと全て忘れさせてくれるぐらい見事なもの。これは演奏が故なのか指揮故なのか、楽曲故なのか・・・その全てが合致した結果だろう。それにしても、チャイコフスキーは気持ちいい。


356

5月5日(土) 19:15−20:00
ホールD パステルナーク

演目

ストラヴィンスキー:イタリア組曲 チェロ・ピアノ版

プロコフィエフ:チェロ・ソナタ ハ長調 op. 119

演奏

タチアナ・ヴァシリエヴァ(チェロ)
プラメナ・マンゴーヴァ(ピアノ)
  どちらも初めて聴く楽曲。ストラヴィンスキーのものは非常に気に入った。CDでじっくり聴きたい。プロコフィエフのものは難しそうで難解。二人の女性奏者のすごさを感じた。

タチアナ・ヴァシリエエヴァ(チェロ)

01年ロストロボーヴィッチ国際チェロ・コンクールロシア人初の第1位。驚異的なテクニックと、圧倒的な音楽センスで世界の注目を集める気鋭の若手。使用楽器はフランスLVMH社から貸与された1725年製ストラディヴァリウスの“Vaslin”。

プラメナ・マンゴーヴァ(ピアノ)

1980年生まれ。マドリードのソフィア音楽アカデミーにてパシュキロフに師事。エル=パシャのもとでも研鑽を積む。2007年エリザベート王妃国際コンクール2位。シンフォニア・ヴァルソヴィア、ドレスデン・フィル、クリヴィヌ、デュメイ、ピリスらと共演。

 

316

5月5日(土) 21:00−22:00
ホールA プーシキン

演目

チャイコフスキー:イタリア奇想曲
ボロディン:だったん人の踊り
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ長調 op.18

演奏

ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ)
ウラル・フィルハーモニー管弦楽団
カペラ・サンクトペテルブルク(合唱)

指揮

ドミトリー・リス
  会場のど真ん中で聴くことができて、音響は最高。気持ちいいチャイコフスキー、贅沢なボロディン(出来れば合唱無しバージョンのほうを聴きたかったが)、ドラマチックなラフマニノフとお腹一杯の内容。ファイナルにふさわしい演奏に会場はスタンディングオベーション。ピアノもすごかった。

ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ)

モスクワ音楽院卒。1990年チャイコフスキー国際コンクール優勝。超絶技巧と力強さ、独自の洞察力と豊かな感性を兼ね備えた才能あふれる音楽家として高い評価を得ている。ミュンヘン・フィル、ニューヨーク・フィル、ロンドン・フィル等世界的オーケストラと度々共演。

ウラル・フィルハーモニー管弦楽団

1936年創設。本拠地はウラル山脈中央東麓のエカテリンブルク。95年に指揮者ドミトリー・リスを迎えた。2010年にゲルギエフよりマリインスキー劇場に招かれ、西欧の国際音楽祭でも度々演奏。これまでロストロボーヴィッチ、庄司紗矢香らと共演。

カペラ・サンクトペテルブルク

1479年に皇帝イヴァン3世がモスクワに設立した世俗合唱団が起源。改称を経て、サンクトペテルブルクに拠点を移す。500年の歴史の中で、パイジェロック、グリンカ、バラキレフらが指揮。1974年以降、指揮のチェルヌチェンコのもとでレパートリーを広げた。

ドミトリー・リス

モスクワ音楽院にてキタエンコに師事。モスクワ・フィルでのアシスタントを経、ロシア最年少でクズパス響の首席指揮者に就任。現在はウラル・フィルの芸術監督・首席指揮者。ロシア国立管の指揮も任されている。クレメール、ロストロボーヴィチ、パシュメットらと共演。

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シネマ[cinema]

2012/04/12 02:51

シネマ【(フランス)cinema】
 映画。映画館。キネマ。→シネマトグラフ
シネマトグラフ【(フランス)cinematographe】
 映画の撮影と、その映写を兼ね備えた機械の名称。
 1895年、フランスのリュミエール兄弟が発明した。
 「映画」を意味する「シネマ」はこれに由来する。

(デジタル大辞泉より)


最近“シネマ”にはまっている。その始まりは確かヴィム・ヴェンダースの「ピナ」だったか─、これは前々から見ようと思っていたもので、ヴェンダース、ピナ・バウシュ、3Dというものに惹かれての観賞─、座席もゆったり、絵はもちろん素晴らしい、3Dも想像以上に効果的で目もそれほど疲れない、平日のサービスデーだと空いていて安く見ることができる、やっぱ映画館で見るべきだなと久々に思った。

ラース・フォン・トリアーの「メランコリア」も気になっていた映画だったが、あとで家で見ればいいかなと─。

映画の集客力を奪ったのは紛れもなくテレビだろう。でも、ここ最近映画が好調なのはテレビの力を大いに利用しているからではなかろうか。テレビと映画は別物という考え方は元凶でしかないのかもしれない。

個人的に「ドッグヴィル」を最低な映画だと見なして以来、ラース・フォン・トリアーの映画を見に行くことに抵抗を感じつつも、「エレメント・クライム」「キングダム」「奇跡の海」という至極の作品(←個人的好み)もあるのだということに賭けて、安価なレイトショー、つまんなかったら寝てればいいかという思いで、「メランコリア」を観賞した。ワーグナーのトリスタンとイゾルデの序曲があまりにリフレインするために、多少の苦痛を感じつつも、それもある種の意図であり、わかりやすいストーリーを基に終始一貫して精神障害というコンセプト的なものを明確に表現し得ている、優れた映画だった。しかし、これを見て嫌悪感を示す人も少なくないだろう。そういう作品を作ろうとしている監督なのだろうから、それも本望か・・・。

よい映画というのは、アカデミー賞とかが決めるものかもしれないしれないが、それが必ずしも好きな映画になるものではない。そういう意識がどこかしらにあるから、テレビで録画していた米アカデミー賞授賞式などもほったらかしにしておくのだが、いい映画を見たなと感じると不思議ともっと欲を持ってしまうもので、とにかくも映画の情報を求めて2011年にアメリカで評価された映画を確認してみた。

その中で気になったのはなんといっても作品賞を受賞した「アーティスト」。そして、マーチン・スコセッシの「ヒューゴの不思議な発明」、ウディ・アレンの「ミンドナイト・イン・パリ」。それらを次に見る候補として記憶─。

アカデミー賞授賞式を録画したものを見る、ついでにまだ見ぬ録画番組を片っ端に見る、するとグラストンベリー2011もそこに含まれていて TWO DOOR CINEMA CULB というバンドのパフォーマンスが気に入った。何せ名前がいい。とは言え、最初はその音、軽やかに疾走するそのメロディーに惹かれ、リリースされている1枚だけのアルバムを繰り返し聴いている。



Two Door Cinema Club/Tourist History

Alex Trimble ? Lead vocals, Guitar, Synths
Sam Halliday ? Guitar, Vocals
Kevin Baird ? Bass, Vocals

SOMETHING GOOD CAN WORK


北アイルランド出身の3ピースバンドである、トゥー・ドア・シネマ・クラブ。決して新しさは感じないが、グレートブリテン及び北アイルランド連合国らしいサウンド。イギリスらしいサウンドというのがどんなものかと問われると明確に答えることができないのだが、ビートルズ、ザ・フー、U2、オアシス、レディオヘッドなどに通ずるものを感じるわけで、それ故にそう思うだけ。

似たような音楽は、おそらく、過去にも今にもこれからもたくさんあるとは思うけれど、何故に彼らの音楽が気に入ったのか─、やっぱ名前かな。

バンドの名前の由来は、Tudor Cinema(チューダー・シネマ)から来ているそうだ。なんでも、彼らの地元にチューダー・シネマなる映画館があり、Tudor を分かりやすく Two Door に変えてバンド名を考えたらしい。

サウンド的に映画に関連があるとは思えない。しかし、映画を見に行く途上、ウォークマンで聴くには最高だ。足取り軽く、「ヒューゴ」を見に行った。

レイトショーのシネコンは非常に空いていて最高だ。3Dというものを非常にうまく利用した「ヒューゴの不思議な発明」、学問としてしか認識のなかった“リュミエール”、“ジョルジュ・メリエス”、“月世界旅行”がピュアな感動を呼ぶ。マーチン・スコセッシのファンタジーなんて・・・とどこかで思っていたものの、これはスコセッシの映画に対するオマージュなのであり、それをより多くの人々に伝えたいという思いなのだと勝手に想像して、さらに気持ちを盛り上げた。これを凌いだ映画とは如何なるものなのか─、そして、アギーを見るべく「アーティスト」を見に行った。

レイトショーのシネコンは、公開間もないアカデミー賞最優秀作品賞でもスクリーンを独占させてくれる。そう、最高だ。けれど、これで映画は大丈夫なのだろうかという多少の不安、こんなにも素晴らしい作品なのに─。

主演のジャン・デュジャルダンは、最初から最後までジーン・ケリーにしか見えなかった。そして、あの「雨に唄えば」が大好きな自分にとって、この「アーティスト」に込められている熱い思いも強く感じることができた。不自然なまでにジャック・ラッセル・テリアのアギーが常に登場する面白みもまた、映画へのオマージュなのだと感じてしまう。フランス人監督がアメリカを舞台にした映画を撮り、アメリカ人監督がフランスを舞台にした映画を撮る、しかもそれが二つともに映画へのオマージュであり、それが作品賞を争っていたということを改めて知る。なかなかドラマチックな2011年度のオスカーだったということもまた知るに至る。

次は、「ミッドナイト・イン・パリ」かー。これもまたフランスが舞台、撮っているのはウディ・アレンと、なんとも不思議なシネマな展開。

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タンポポとマーラー、そしてリスト

2012/03/15 04:16

テレビで映画「タンポポ」が放映されていた。故・伊丹十三氏の傑作であり、テレビで見かけることも別に珍しいことではないけれども、背後に流れる音楽がマーラーの交響曲第5番第5楽章だということに初めて気がついて、思わず身を入れてしまう。

ヴィスコンティの映画「ベニスに死す」での第4楽章などは、曲調と映像が非常にマッチしていて、効果的なマーラーの最たるものだと思うのだが、「タンポポ」での第5楽章も悪くない。もっとも「タンポポ」でも第4楽章は多用されているのだが…官能的な場面では必ずといっていいほど第4楽章が流れ、本筋のラーメン修行の場面では第5楽章とうまく使い分けている。

「タンポポ」を初めて見たガキの頃は、エロいシーンと(自分が虫歯で苦しんでいたために)おっさんが歯を抜かれるシーンだけしか印象に残らなかった。それ以外のものが駄目とかというよりも、自分にとってそれらがあまりに強烈だったためだ。どちらも映画の本筋から外れたものであり、それらばかりに気を取られると当然ながら映画の良さも理解できない、かといってそれらを無視したのでは本当の「タンポポ」の良さが失われてしまうと思うのだが。

数度の「タンポポ」と年齢を重ねることで、その良さを徐々に理解し得るようになってきて、そしてまた、遅ればせながら「タンポポ」でのマーラーを見出して、さらに映画を租借する。非常に美味しい映画だ。

 

マーラーの第5番を初めて聴いたのも、「タンポポ」が話題になっていた頃だと記憶する。脈絡があったわけではなく、単なる偶然。レンタル店に耳慣れぬマーラーなるCDが目立つように置かれていたために、半ば興味本位で借りて聴いた。「タンポポ」があってのレンタル店の主張だったのかもしれない。そう考えると、世間的な脈絡というのがあってそれに自分は乗っかったといえるのかもしれない。

(メンデルスゾーンによる)結婚式の歌のような出だしで始まるマーラー5番の第1楽章、突如マイナーの響きへと突き落とされて不快な思いしか感じ得なかったものだが、いまではその展開に病みつきだ。

 

マーラーの愛弟子ブルーノ・ワルター、少し前にBruno Walter Conducts MahlerなるCDを目にしたものの、どうせ古い録音で自分が理解できるわけでもないということで購入を回避していたのだが、あまりの破格値とほぼステレオ録音だということで結局買ってしまった。でどうだったのかというと、想像以上に良い音でかなりの満足。これを基準にあらゆるマーラーを比較していけそうな気がする。

 

映画「ベニスに死す」を今一度見直している。トーマス・マンがマーラーの死によって小説家である主人公がグスタフという名を持つに至った小説、それをヴィスコンティが映画化、グスタフを音楽家に仕立て上げ、マーラーの交響曲とともにマーラーの姿を映画の中に強く反映させている。見事なテーマ、見事な映像、見事な音楽─。

 

続けてケン・ラッセルの映画「マーラー」を見直す。「ベニスに死す」のグスタフに扮した男が駅のベンチに座って、その周りをタージオ的な美少年がぐるぐる回って茶化している、そしてそれを汽車の窓から微笑みながら眺めるマーラー、音楽は当然5番のアダージェット、この上なく好きなシーン。

そういえばケン・ラッセルは2011年の暮れに逝ってしまったはず。彼の自由な発想をもやは新たには見ることはできない、残念。もっとも、映画「リストマニア」のようなあまりにも自由すぎるような作品になると、見る側は戸惑いを覚える。もっともその破天荒ぶりこそがいいのだという見方もあるのだが。

 

そういえば2011年はリスト生誕200周年だったはず、それにちなんだ演奏会もあったはずだが、すっかり忘れていた。

ギターで演奏した「愛の夢」ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2010で聴いたブリジット・エンゲラーの「葬送」、これらがリストにおける個人的な思い入れ。

マーラーの第5番第1楽章も「葬送行進曲」といったはず。送り出す響きは非常に重要だということなのだろう。

映画「タンポポ」ではリストの「前奏曲」が劇的に使用されている。リストというとあまりにもピアノのイメージが強すぎて、シンフォニー的なものはほとんど気にしてこなかったけれども、「前奏曲」の感動的な響きは無視できない。ということで早速、リストの交響詩をじっくりと鑑賞する。

 

リスト、フランツ(1811-1886)/Les Preludes Mazeppa Tasso Orpheus Mephisto Waltz: Masur / Lgo

 

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ヴィニシウス・カントゥアリアとビル・フリゼール@マウントレーニアホール

2012/03/08 01:42

Vinicius Cantuaria & Bill Frisell Japan Tour 2012

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3/6(tue) 3/7(wed) @Mt.RAINIER HALL

<Open> 1st 18:00 2nd 20:00

<Start> 1st 18:30 2nd 21:00

全席指定6000円+ドリンク500円

3月7日(水)ファーストセット、A列6番・一番前やや右寄りという最高の座席。ゆったりした座席、座るとステージが目線の高さにある。当然ながら場内の撮影・録音一切禁止。

 

それほどの混雑なく、ドリンク・マウントレーニアのカフェラテ(オリジナルストラップ付き)を選択、座席のドリンク台を利用しつつスタート待ち。

 

少々遅れてビル・フリゼールとヴィニシウス・カントゥアリアがステージに登場。ビルは水色のフェンダー・ストラトキャスター、ヴィニシウスはガット弦を張ったアコースティックギター、二人ともに椅子に座りながら演奏する完全なギターデュオ。

 

ヴィニシウスがリズム的な演奏、それをベースにビルが自由にソロを弾きまくる。

 

曲目はアルバム「Lagrimas Mexicanas」からのものがほとんど、しかしアルバムに含まれているベースもドラムもなし、さらには多様なインプロヴィゼーションの応酬のために、耳慣れない演奏がほとんど。出だしから聴いたこともないインプロ的な演奏、2曲目からアルバムの曲を演奏しだした、と認識している。

 

生の演奏で、ヴィニシウスはやはりブラジルの生まれだということを確認、彼の演奏はまさにボサノバ的、“メキシコ”と銘打っているアルバムではあったが、南米の音楽というところまでしか捉えられなかったわけだ。

 

それにして、ドラムやパーカッションの奏者でもあるヴィニシウスだけあって、素晴らしいリズム感、ビルのような変幻自在なギタリストにとってこの中で“踊る”ことは無上の喜びなのではなかろうか。

 

目の前のビル。空色のストラト─これが似合うのは彼かジェフ・ベックぐらいではないか、と思わせるくらいの爽やかな音色を奏で続ける。ボリューム、トーン、エフェクターを巧みにコントロール、ギターそのもの歪ませたり引っ掻いたり、とにかくその技のバリエーションには驚いてしまうのではあるが、その技の一つ一つがあくまで楽曲ありきのものなのだということが目や耳を通して確実に伝わってくる、唯一無二のギタリスト。

 

ブラジル的なギターを奏で続けるヴィニシウスとは違い、ビルの演奏は非常にアメリカ的な印象、さすがはアメリカ音楽のルーツを探求し続けるアーティスト。そしてふと思う、アメリカとブラジルの中間に位置しているもの、それがまさにメキシコだと、今回の彼らのコンセプトはメキシコ音楽を純粋に探求したわけではなくて、ふたつの違った音楽が融合した結果、別の音楽が自然発生した、そしてそれが地理的中間地点のメキシコだった、そう勝手に夢想したのだが、真意は分からない。

 

あくまで静寂を基調にしたギターデュオ、ヴィニシウスの優しいボイス、ホールの見事な音響──、そしてステージ上ではビルが左足のつま先を真横にしてその上に右足のかかとを載せ不思議な足の組み方をしている、ヴィニシウスのスニーカーが軽やかに左右にリズムを取る、ダークブルーに真っ白に浮かぶビルの顔、ダークレッドに浮かぶビルの顔…、確実に脳にはアルファー波、強烈な睡魔…、この椅子も原因か──。

 

一日2セットあるだけに実際の演奏時間も短かったとは思うが、そんな心地よい時間もあっという間に終了。アンコールも非常にいい演奏で、もっと観たいという思い。次のセットも控えているわけで、あっさり終了。

 

正直これまで見たライブで最も地味な演奏の部類だったいう印象。しかし、信じられないくらいの満足感。とにかく年期が違う二人の演奏に感服するばかり。

 

帰りに「Floratone II」を購入。これでまた別のビル・フリゼールを楽しもう。それにしても、Floratoneまだ続くのかー。

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音楽の選択

2012/02/23 03:20

魅惑の巨大CDショップ。10%引き、20%引き、30%引き、半額!?今だけプライス、いまだけ1000円─。視聴、視聴、ジャズ、クラシック、ロック、ポップ、JPOP、洋楽、邦楽、ワールドワイド─。聴いて選択する姿勢こそが本来あるべき姿、しかしそういう姿勢で臨むと自分は破産必至、故に切り捨てるために視聴するというぐらいの気持ちで臨まなければならないこの悲しさ。

視聴する、よほどじゃない限りほとんど良く聞こえる、とりあえず買おうか迷う、そしてお店のポップやジャケ、価格を必死に見ながら、平凡?何が新しい?飽きるか…高い!と必死に否定しにかかる。なんと悲しいことか。そうでもしないと無駄に買うだけ、これも音楽への愛、哀、皮肉れた愛。

そしてきょうも愛すべき音楽を選択してきた。

 

Bruno Walter Conducts Mahler

視聴もできなかったし、いくら巨匠の指揮だとしても、古い録音では自分にはその良さは分かりません。非常にお買い得感はございましたが、無駄回避。

 

最近少し気になっているserph。確かに心地いい。ジャケもいい。でもきっと飽きる、イーノやライヒを聴けば済むことではないか、と気持ちを抑えて無駄回避…ずっと聴いてるとなぜか生の楽器音が恋しくなってくる。それだけでも価値があるのではという肯定が台頭してくるが、いやいやそれじゃあジャズでも聴きに行こう、ということで危機回避。

 

ヒューバート・ロウズが1980年にリリースしたリイシュー。待ち望まれた、評価の高い、などという言葉に惹かれ、チック・コリアやアール・クルーという名前に惹かれ、1曲目のボレロなどで思わずいっちゃいそうに─。ただ、お店プッシュの4曲目Familyがそれほど心に響かずに無駄回避、というか保留?

 

チック・コリアの新ピアノコンチェルト『大陸』がグラムフォンから─、というだけで魅力的。視聴しただけでお腹一杯、難なく回避。

 

澤野工房のラベルがついたイカしたジャケ、Ginza Shuffle というタイトルにも惹かれるところ。そしてその中身も、非常に洗練されたおジャズといった感じで、全く自分には合わないものであったので、楽勝回避。それにしても、なかなかいいジャケットだ。

 

そして、回避できなかった─というよりも、きょう選択した愛すべき音楽がこれ─

Gary Husband/Dirty And Beautiful Vol.2

豪華なアーティストと見事な演奏。何より音色が自分に合っていた。ギター中心のハードはフュージョン。ジャケットは気になったCDの中で最も気に入らなかったものの、音が最高だったために買い。Vo1.1も存在するようで、それも気になるところ─

Gary Husband/Dirty And Beautiful Vol.1
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ヴィニシウス・カントゥアリアとビル・フリゼール

2012/02/17 23:52
 ビル・フリゼールが来日公演をするという記事を目にする。前回の来日公演が素晴らしかっただけに、チケット即買い、といきたかったが、共演の名前に、ヴィニシウス・カントゥアリアと耳慣れないアーティストが─。だれ?
 ブラジル生まれのヴィニシウス・カントゥアリア、ビル・フリゼールのアルバム「The Intercontinentals」に参加していた。個人的にかなり気に入っているアルバムで、すでにヴィニシウス・カントゥアリアの奏でる音楽は聴いていたわけだ。改めてアルバムの名義を確認してみると、ヴィニシウスが担当している楽器は、アコギ・エレキギター・ボーカル・ドラム・パーカッションと、まぁ何と多彩なことか。
 それにしても、「The Intercontinentals」がリリースされたのは2003年であり、今ごろになって何故にビル=ヴィニシウス名義の来日なのかと思ってしまうのだが、去年、2人名義のアルバムをリリースしていた。



見覚えあるジャケット。確かにビル・フリゼールの新譜として陳列されていた。しかし「Lagrimas Mexicanas」というアルバムタイトル、何語で何と読むのか分からなかったので買うのやめた記憶がよみがえる。完全視聴できる所もなかったし─。ライブの記事に興味を持ってしまったことだし、ここは思い切って、チケットもCDも─、というわけで、「Lágrimas Mexicanas」のレビューとなります。
 収録参加アーティストはあくまでヴィニシウス・カントゥアリアとビル・フリーゼルの2人だけ。前編ギターデュオ形式での録音、アコギ&アコギはもちろんのこと、アコギ&エレキの場合も多々あり、そこにヴィニシウスが奏でるパーカッションなどもオーバーダブ。ブラジル生まれのヴィニシウスの音楽センスを前面に出したような中南米色。しかしながら、ボサノバ的要素は非常に少ないと感じる。その要因となっているのは、独特の哀調のせいなのだろう。決して派手とはいえない楽曲群で展開されて、長短の響きが波のように交互に押し寄せる印象。ヴィニシウスの歌唱力もまた予想外、優しく歌い上げるその声は、まさにフォルクローレ。メキシコと銘打ってはいるが、(ステレオタイプ的な見解になってしまうが)メキシコ音楽特有の陽気さは感じられず。それがかえってこのアルバムの質を上げているように感じてしまうほどの、素晴らしい曲と演奏。アルバムタイトル「Lágrimas Mexicanas」をウェブ上で翻訳してみると、それはスペイン語ということが分かり、日本語に訳すと「メキシコの涙」と出た。うまいタイトルを考えたものだ。
 CD付属のDVDでヴィニシウスは言う、「ビルと演奏するときは、なるべく控えめに演奏して音の数を抑えている。そうするとビルのギターがその隙間を見事に埋めてくれる」と─。これを聞いて、このアルバムそして今回の2人の来日を知ることができて幸運だったと実感する。

Vinicius Cantuaria - Calle 7 (Lagrimas Mexicanas) by naiverecords





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ヴィニシウス・カントゥアリア & ビル・フリーゼル

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第54回グラミー賞 個人的な覚書

2012/02/15 14:39
開催前日にホイットニー・ヒューストンの訃報
追悼ムードで授賞式

アデルが主要部門を独占
1. Record Of The Year
2. Album Of The Year
3. Song Of The Year
5. Best Pop Solo Performance
etc...

確かにデビューアルバム「19」は素晴らしかった
21」はまだ聴いてない


トニー・ベネットが85歳で史上最高齢の受賞
6. Best Pop Duo/Group Performance
故エイミー・ワインハイスとのデュエット
Tony Bennett & Amy Winehouse - Body And Soul



13. Best Hard Rock/Metal Performance
フー・ファイターズが受賞
質からするとドリーム・シアターのほうが圧倒、しかしどうもこの曲は好きになれないかも、ふざけ半分のフー・ファイターズの曲のほうが断然いい
メガデスのPVは笑える
Megadeth - Public Enemy No. 1

デイヴ・ムスティンも年を重ねたもんだ

パット・メセニーもあのアルバムも受賞
29. Best New Age Album
なるほど、ニュー・エージとして聴けばいいわけだ

チック・コリアも─
30. Best Improvised Jazz Solo
32. Best Jazz Instrumental Album

フォーエヴァー

ティナリウェンが受賞していた
49. Best World Music Album
Tassili
カダフィ大佐がまだ身を隠していたころ、彼らのウェブサイトも開けない状態だった。バンドの成り立ちが間接的にもカダフィに通じてしまうところがあるため、かなり心配するところだったけれど、無事に活動・評価されているようで一安心

57. Best Instrumental Composition
確かにすごい・・・
Bela Fleck - Life In Eleven


60. Best Recording Package
受賞したのはアーケイド・ファイアSuburbs
ノミネートにチキンフットChickenfoot III
まだやってるんだー






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エクリチュール、シニフィアンとシニフィエ

2012/02/09 17:34

ロラン・バルト美術論集―アルチンボルドからポップ・アートまで」という本を読んだ。現代思想家による評論集、正直、内容の半分も理解できず・・・

しかし、語られるアート作品に対しては、興味を大いにそそられ、中でも、エルテアルファベットには、エクリチュールの一人歩きのようなもの、シニフィアンの戯れによるシニフィエの不在が瞬間的に生まれ、その後に確固たるシニフィエが生まれる、とかいう勝手なイメージをもってしまった。

エクリチュール

文字。筆跡。また、書くこと。書き方。文章以外の映画・演劇・音楽などの表現法、書法の意味にも用いる。

シニフィアン

ソシュールの用語。言語記号の音声面。所記(しょき)とともに言語記号を構成する要素。能記(のうき)。

シニフィエ

ソシュールの用語。能記(のうき)とともに言語記号を構成する要素。言語記号によって意味される内容。所記。

 

kb_Erte-Alphabet_Ekb_Erte-Alphabet_Rkb_Erte-Alphabet_Tkb_Erte-Alphabet_E

かっこいい。

 

kb_Erte-Alphabet_Skb_Erte-Alphabet_Hkb_Erte-Alphabet_Ikb_Erte-Alphabet_Mkb_Erte-Alphabet_Pkb_Erte-Alphabet_Ekb_Erte-Alphabet_R

個別の文字はかっこいいけど、並べるとどうも・・・

 

文字の並びを眺めていると、次第に固定したイメージ生まれてくる。これからエルテと聞けば、上記のようなアルファベットをイメージするであろう。本来ならば、エルテその人の姿形を思い浮かべきたいところだが、例えば、マネやセザンヌ、ミケランジェロやボッチチェリといったように、作者の名前を聞いてもその容姿よりも作品を思い浮かべてしまうことは多いわけで、それがある種アーティストの宿命と言えるのかもしれない。

erte2

エルテ

 

エルテのアルファベットを見ていると、思わずバンドロゴを連想してしまう。ロゴ一つでひとつのバンドをイメージしていたあの頃を思い出す。そして、いまだにそのイメージが自分の中に強く残っていることを思い知らされる。極論するとイメージで済むだろうということになるのだが、あのレッド・ツェッペリンやプリンスの試みがうまい具合にいかなかったことを考えると、記号には音がないとなかなか落ち着くものではないと思ってしまう。ありとあらゆるところに存在するピクトグラムにおいても、知らず知らずのうちに任意の音を当てはめているような気がする。

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「IV」と呼ばれることが常ではあるけれど、この記号を見ると該当のアルバムあるいはレッド・ツェッペリンを瞬時に思い浮かべる。そう考えると思惑は違えど、強い印象づけには成功したと言えるのかも。

prince

プリンスもまた然り。

 

この人たちにはロゴに力などは必要なかったかもしれい

beatles

zep

elp

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かっこいい・・・aerosmithtitle-kiss-fire

SS158

metallica

そしてメタルバンドはそれが必然であるかのように─

megadeth-logo

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Ozzy_Osbourne

Dio logo

ベスト・オブ・バンドロゴLengua-Rolling-Stones

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New Note Classics Best 30

2012/01/18 03:55

ニューノート・クラシックス・ベスト30

視聴

 



ディスク1
1.ニューヨーク・タイムズ / ボビー・ハンフリー
2.ラヴズ・ソー・ファー・アウェイ / ドナルド・バード
3.セイヴ・ザ・チルドレン / マリーナ・ショウ
4.アイヴ・ハッド・ア・リトル・トーク / ホレス・シルヴァー
5.オフ・アンド・オン / モアシル・サントス
6.ジャスパー・カントリー・マン / ボビー・ハンフリー
7.ドクター・マクンバ / アール・クルー
8.ドミノ / ドナルド・バード
9.ラテンファンクラヴソング / ジーン・ハリス
10.レイン・エヴリ・サーズデイ / ボビー・ハッチャーソン
11.フィール・ライク・メイキン・ラヴ / マリーナ・ショウ
12.インサイド・ユー / エディ・ヘンダーソン
13.シンク・トゥワイス / ドナルド・バード
14.ファンシー・フリー / エルヴィン・ジョーンズ
15.ワイプ・アウェイ・ザ・イーヴィル / ホレス・シルヴァー
16.ユー・アー・ザ・サンシャイン・オブ・マイ・ライフ / マリーナ・ショウ
17.モンタラ / ボビー・ハッチャーソン
ディスク2
1.レット・ザ・ミュージック・テイク・ユア・マインド / グラント・グリーン
2.エヴリシング・アイ・ドゥー・ゴナ・ビー・ファンキー / ルー・ドナルドソン
3.スピニング・ホイール / ジミー・マクグリフ
4.フー・ノウズ・ホワット・トゥモロウズ・ゴナ・ブリング / ブラザー・ジャック・マクダフ
5.サイケデリック PI / ロニー・スミス
6.リピート・アフター・ミー / ザ・スリー・サウンズ
7.ポット・ベリー / ルー・ドナルドソン
8.オブリゲットー / ブラザー・ジャック・マクダフ
9.ムーヴ・ユア・ハンド / ロニー・スミス
10.メドレー / グラント・グリーン
11.ウォーク・イン・ザ・ナイト / グラント・グリーン
12.ブック・オブ・スリム / ジーン・ハリス&ザ・スリー・サウンズ
13.ウィーア・イン・ラヴ / リューベン・ウィルソン



1939年、ドイツ出身のアルフレッド・ライオンが米・ニューヨークにブルー・ノート・レコードを設立、その70周年を記念した2009年にニュー・ノート・クラシックス・シリーズがリリースされた。その内容は、60年代、70年代のソウル、ファンク、フュージョンといったグルーヴ感が強く、60年代後半のレコード番号4300番台と70年代のLAシリーズから選び抜かれたアルバムが再発されたものだ。

そしてその中からさらに選び取られた30曲、このオムニバスアルバムに最近はまっている。

本家を超えるのではないかと思えるくらいのマービン・ゲイとスティービー・ワンダーのカバー、ガット弦を信じられないくらいグルービーに扱うアール・クルーの技、グラント・グリーンのギターというものを再発見し、彼方に聴こえるトランペットやアナログ電子音などが新鮮に聴こえ、すべての曲にわたって重厚にゆれるベース音、トニー・レヴィンの演奏さえも聴くことができるわけだから、何度聴いても楽しい。




Donald Byrd - Love is so far away 1972 (Breaking my life mix) by breakingmylife
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2012年1月1日

2012/01/01 23:23
明けましておめでとうございます。

画像

今年もよろしくお願い申し上げます。

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平和の祈りを込めて

2011/12/29 17:25
最近、アーティスト、オノ・ヨーコが気になって仕方がない。

彼女を初めて知ったのは、やはりジョン・レノンという存在を介してだった。親しみやすいジョンの音楽に、ヨーコのエッセンスが加わると、途端にとっつきにくい音楽に変わってしまうという偏見を─・・・、はて?どうして持ってしまったのだろう、そんな記憶すらない。とにかく、ヨーコの“音楽”は無意識のうちに避けていたような気がする。
しかし、ヨーコはフルクサスにおいて重要な存在であり、アートにおいてはヴェネチア・ビエンナーレで生涯業績で表彰されるほどの巨匠。彼女の作品を、まずは音楽、ジョンというものを抜きにして眺めてみた、すると、素晴らしき作品群の吸引力でヨーコへの視野が広がった、というより見方が180度変わってしまったといってもいい。

Yoko Ono Artworks (Flickr)

今一度、オノ・ヨーコの音楽を再確認しようかと─。といっても、初めてジョンとヨーコが共演し物議を醸した「未完成」作品第1番~トゥー・ヴァージンズとか次の「未完成」作品第2番~ライフ・ウィズ・ザ・ライオンズWedding Albumなどには、なかなか手を出せないとひよりつつLive Peace in Torontoというものを聴いてみた。ジャケも気に入ったので─



カバー曲とオリジナルが入り混じったもので、演奏の技も巧み。ただ、前半のカバー曲部分を聴くだけだと、何か物足りなく感じる。メンバーがメンバーだけに過剰な期待をしてしまうのか、それとも、アートを鑑賞するがごとくブルース的な音楽を聴くと物足りなく感じるのか─。
後半2曲はヨーコオリジナルの大作。叫びと呻き唸り・・・非常にいい、が、音楽としては大衆には受け入れられないはずだ。ラストのJohn Johnは、マハリシ・マヘシ・ヨギの影響と思われるエスニックな響きが心地よく、クラプトンの絶妙なトーンコントロールなどで、音楽的にも楽しめるかな。

音楽を音楽として聴くとかアートとして聴くとか、なんじゃそりゃ、と我ながら思ってしまうのだが、自覚が薄かったとはいえ、ケージなどの現代音楽を聴く場合には明らかにアート鑑賞、他方、クラシック音楽やポピュラー音楽を聴く場合は音楽鑑賞と明らかに分けていた、と再確認、音楽も芸術と呼ばれるものなのだが・・・。
よし、これからは、とりあえずではあるけれど、音楽という固定された枠組みを壊そうとしているものと、音楽という確立されたものの中で創造されるものとしよう。
そうすると、過去にヨーコが作り出していた音楽は主に音楽という枠組みを壊そうとしていて、ここ最近の音楽は音楽という確立されたものの中で創造されているものが多いような気がする、と自分の中では分析された。めんどっち。
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Winter Songs

2011/12/22 00:45

ビートルズを知り、ビートルズを聴きだしたのは、既にビートルズが解散していて既にジョンが旅立ってからのこと。時代を遡り、彼らのことを文面や映像などで学ぶにつれて、オノ・ヨーコの影もちらついてくる。まるで彼女がひとつの時代に区切りをつけたかのごとく語られる、そして語られるままに捉えて、何も知らないままにただ彼女を毛嫌いし続けた─。

クリスマスが迫ってくると、ジョンとヨーコのハッピー・クリスマスが盛んに流れる。その曲を聴くたびに、ジョンへの憂いだけが頭をよぎる、そしてそこには共に歌っていたヨーコの姿はない。

 

John & Yoko, The Plastic Ono Band with the Harlem Community Choir - Happy Xmas (War Is Over) by Yoko Ono

 

年々、ハッピー・クリスマスを歌う2人の笑顔が明瞭になってくるような気がする。アーティスト、オノ・ヨーコのあらゆる作品を知るにつれて、むしろジョンよりもヨーコの姿が大きくなってくる。ジョン・レノンも惹かれていったオノ・ヨーコの作品の力は並大抵なものではない。

1971年にリリースされたハッピー・クリスマス、シングルレコードのB面にはYOKO ONO名義からなるListen,the Snow is Fallingが収録されていた。

 

Yoko Ono - Listen, the Snow is Falling by Yoko Ono

 

その吸引力に、さらに他の楽曲を貪る─

 

Yoko Ono - Winter Songs by Yoko Ono

 

オノ・ヨーコの存在がどんどん大きくなっていく─

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TDKオーケストラコンサート2011

2011/11/25 02:49

2011年11月24日(木)
サントリーホール 大ホール

指揮:サイモン・ラトル
マーラー: 交響曲第9番
演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

開場18:30 開演19:00
S40,000
A35,000
B31,000
C26,000
D21,000
E16,000

 

 

アークヒルズもクリスマスムード

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オークションで強引に手に入れた公演

S席1階16列38番

4万プラスアルファー

必然的に気がはやる

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開場まで10分ある

開場前に着いた記憶がない

散策して時間をつぶす

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えらく長い10分間

甲高く鳴り響くオルゴールの音

開場の知らせ

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着席の第一印象、結構近い

ステージ向かって右側の位置

ちょうどコントラバス隊が賢明に練習

それが正面によく見える位置

 

拍手と同時に楽団の面々が入場。最後にコンサートマスター・樫本大進、拍手の音も最高潮、指揮者のラトルよりも大きいと感じたほど。

第1楽章が静かに鳴り出す。複雑に入り組んだ音がめまぐるしく展開、音の波に体が大きく揺さぶられる。30分にもわたる長大な演奏、披露は相当なものだろう、聴いているこちらまでなぜか大いなる疲れを感じてしまった。それにしても何という荒波を作り出すのか、この楽団は!

第2楽章、ようやく肩の力が抜ける。しかし、そう易々と楽をさせじと敢えて力を込めた演奏を展開。2011アジアツアー最終日、気合というかゲルマン魂を感じる。もっとも、コンマスは日本人で、指揮者はサーの称号を持った英国人であるけれど。

第3楽章でまたまた力む。音の絡み合いが頂点を極め、なんでこれほど複雑怪奇な演奏が一つにまとまっているのか不思議なくらい。ラトルの一挙手一投足に見事に音がついてく。まるで、ラトル自身が魔法を使って音を出しているかのようだ。第1、第2と一拍おいて次の楽章へと進んでいたが、この第3から第4へは続けざまに展開していく。この楽章こそが第4楽章の布石であると言わんばかり。

第4楽章、文句のつけようがないくらいに泣けた。このメロディーを聴くために長きにわたって修業してきたようなもの。第1楽章からの修業ではなく、第1番からの修業、もっと大げさに言えば、生まれてこのかた、この楽章で泣くために修業してきたと言ってもいいような─それほどまでに感動的な演奏。ともに耐えに耐え、疲れ切った波音に包まれながら、最後には死に絶えるように終演していく─そして残ったのは真っ白なサー・サイモン・ラトルであった。

なるほどベルリンフィルの指揮者のカリスマ性

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帰りは徒歩で余韻を楽しむ

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ハートブレイカー

2011/11/06 00:17

─脳科学者 茂木健一郎さん曰く、脳は嬉しいこと、喜びを感じると中脳というところからドーパミンが前頭葉にでて、その時やっていることを"もっとやりたい"と感じるそうです。
好きな音楽を聴くのも脳を喜ばせるのに有効とのこと。勉強やランニングなど、何かを継続させたい時に試してみてはいかがでしょう?─

そんなことが、ソニーのウォークマンの宣伝広告に載っていた。走るときは必ず音楽を聴いている自分にとって、なかなか説得力のある文句。音楽を聴くことで、どうしても肉体に向かってしまうその気持ちを、少しならず別の方向へと導いてくれる。

先日走っていたとき、ホワイトスネイクの♪Still Of The Nightが流れきた。リリースされた1986年当時、この曲はレッド・ツェッペリンの♪Black Dogに似ていることが盛んに取り沙汰されていた。

 


black dog

 



still of the night

 

冒頭部分がそっくりだ、ということだったが、あんまり似ていない…と個人的には思っていた。単に、ホワイトスネイクのボーカル:デービッド・カバーデイルがレッド・ツェッペリンのボーカル:ロバート・プラントに影響を受けているだけのことではないのか。


David Coverdale
whitesnake-reading-79_thumb[2]


Robert Plant
Robert-Plant_thumb[2]

 

似てる。

あれこれ思いが面白い方向に行くことによって、ランニングの疲労も一瞬忘れることができる。しかし、あまりに音楽に乗ってしまうと、動悸が激しくなってしまう。心肺を鍛え上げることはなかなか難しい。疲労の極地でハートブレイカーが聴こえてくれば、余計に疲労感が増すだけだ。

しかし、その時、長山洋子の♪博多山笠女節が流れてきたらどうだろう。疲労の上に爆笑で、やっぱりギブ必至か─


heartbreaker

 


博多山笠女節

 

自分の勤務する会社の社長から提供していただいたネタ。「ふたつを聴き比べてみて」とのことで、♪博多山笠女節の冒頭を聴いた瞬間すぐ、これは・・・著作権をクリアしてなければ、ひどい、というよりも非常にまずいのでは、という思いに。長山洋子のオフィシャルブログでも、ハートブレイク的な言及一切なし。作曲:黛ジュンのサイトを見ても、もちろん分からず。もはや、レッド・ツェッペリンなどマイナーになってしまったということなのか。数年前、エリカ様がライブを見に行ったとテレビのニュースにまでなっていたのに、楽曲が盗作されてニュースにならないのは理不尽だ!と思いつつ…まぁ世間の関心からして当然か──いずれにせよ、楽曲の使用許可を取っていないのであれば、必ず訴えられることでしょう。みんなで、ジミーとロバートとジョン・ポール、そしてジェイソン・ボーナムに教えてあげましょう。

http://www.ledzeppelin.com/

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Cyber Jungle @ VACANT

2011/11/04 21:54
2011.11.3 (Thu/Holiday)
at VACANT 渋谷区神宮前3-20-13
www.n0idea.com
open 16.30 / start 17.00 ¥2,500
Special Session Live:
Hisham Akira Bharoocha(Soft Circle/Boredoms-Boadrum/Pixeltan)
Butchy Fuego (Boredoms-Boadrum/M.I.A./Pit Er Pat/Nite Jewel/Rainbow Arabia)
Jeremy Hyman(Ponytail / Boredoms-Boadrum)
トンチ
DJ:
山本ムーグ(Buffalo Daughter)
蓮沼執太
VJ:
浮舌大輔(20tn!)
and more!!!!!!!!!!
主催:NO IDEA



*Profile

Hisham Akira Bharoocha (Soft Circle/Boredoms-Boadrum/Pixeltan)
1976 年東京生まれ。ニューヨークのブルックリン在住。音楽以外にもビジュアルアート、写真を中心にマルチクリエーターとして活躍中。エクスペリメンタル・ミュージックの最高峰、Black Diceの元メンバー。現在はSoft Circleという名で活動。2007年の7月7日にニューヨークで行われたボアダムスのパフォーマンス 「77BOADRUM」、2008年8月8日の「88BOADRUM」ではディレクターとして活躍。Soft Circleのニューアルバム「Shore Obsessed」がNo AgeのメンバーDean SpuntのレーベルPPMから昨年リリース。
hishamb.net
www.phosprojects.com



Butchy Fuego (Boredoms-Boadrum/M.I.A./Pit Er Pat/Nite Jewel/Rainbow Arabia)
Boredoms, Sea and Cake, Tortoise等のリリースで知られる米Thrill Jockyの秘蔵っ子バンド、Pit Er Patを 率いるドラマー/マルチ楽器奏者にして、サウンド・クリエイター。Pit Er Pat 最新作 『High Time』で聴かせる幽玄的なサウンド・スケープはButchy自身の録音によるもの。自身作品の他、Pit Er Pat, Red Krayola, These Are Powers, Hecuba, Rainbow Arabia, Soft Circle他、数多くのレコーディングをも手がける鬼才である。
www.myspace.com/butchyfuego



Jeremy Hyman(Ponytail / Boredoms-Boadrum)
www.myspace.com/ponytailtunes



トンチ
スティールパン奏者 唄うたいその他もろもろもろ。 作詞作曲 即興演奏セッションや叩き語り。OOIOOや朝崎郁恵さん、Him他。レコーディングの手伝いや、UAのサポート、などなど。2008年 発音源 すもぐりを リリース。ディスクユニオンやマイスペースで直接うちからも買えますぞ。
http://www.myspace.com/tonchii

山本ムーグ(Buffalo Daughter)
新型ロックバンド、Buffalo Daughter(バッファロー・ドーター)ではターンテーブル、口サンプラー、Vo.その他を担当。他、ソロでのDJやユニットでのギタープレイなどをする。音楽とグラフィックの交差する領域で活動し、CDジャケット、DVD、Tシャツなどのデザインも手掛けている。
www.buffalodaughter.com



蓮沼執太
1983年、東京都生まれ。HEADZをベースに音楽アルバムを多数発表。代表作に『POP OOGA』(2008) など。現在、東京藝術大学大学院映像研究科研究生。
www.shutahasunuma.com



浮舌大輔(うきした・だいすけ)
グラフィックデザイナー・作曲家
1981年静岡県生まれ。ど雑食メディアレーベル、『20TN!』(ニジュッテン)主宰。
2010年3月、20TN!と手裏釼プロデュースによるultimate space / cafe / office 『FORESTLIMIT』を渋谷区幡ヶ谷にオープン。2010年9月bccks(天然文庫)第三弾より『パーツウープリー』発売。
http://kimimo.web.fc2.com
http://forestlimit.com

 

 

 

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Frisell plays Lennon

2011/10/25 21:34

All We Are Saying

Bill Frisell(g), Jenny Scheinman(violin), Tony Scherr(b), Greg Leisz(g), Kenny Wollesen(ds)
Savoy Jazz 2011/9/27


1. Across the Universe
2. Revolution
3. Nowhere Man
4. Imagine
5. Please Please Me
6. You've Got to Hide Your Love Away
7. Hold On
8. In My Life
9. Come Together
10. Julia
11. Woman
12. # 9 Dream
13. Love
14. Beautiful Boy
15. Mother
16. Give Peace a Chance




ジョン・レノンとビル・フリゼールをシンクロさせるドローイングを見た瞬間に聴かずにはいられない衝動にかられる。あくまで原曲に忠実な再構成、しかしながら、原曲にとらわれすぎることなく、バイオリンを含めたクインテットの魅力を存分に堪能。SIGN OF LIFEでも素晴らしいハーモニーを響かせていた、Jenny Scheinmanとビル・フリゼールによるバイオリンとギターの何とも絶妙なコラボレーションが非常に心地よい。バイオリンとギターのみで演奏される13.LOVEなどはその最たるもの。そこから14.Beautiful Boyへとつながっていくその流れ─感動です。

よく練られているひとつひとつを聴けば聴くほどはまっていく─

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evening song (esti dal) 夕ぐれの祈り

2011/10/20 00:53

きょうは寒かった─

 

タカ・イシイ・ギャラリーのHPに『Daido Moriyama "Photobook ACCIDENT installation" 森山 大道 写真集「ACCIDENT」 インスタレーション展』という記載を目撃。タカ・イシイ・ギャラリーへのアクセスを調べると、近くのバス停から一本で行ける。ということで早速出掛けてみた。

 

それにしても、ホント、寒かった。

 

清澄庭園を通り抜けてゆくその道程とともに、大きなる期待。

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この木は何という木だったか・・・

ウォークマンから聴こえてくるのはコダーイのevening song

寒さゆえ敬虔な気持ちで庭園・公園を通り抜ける。

 

マップを見るとギャラリーは倉庫の5階ということ。確かに倉庫がある。しかし、なかなか入り口を見つけることができず、周辺をぐるりと一周、どうやらここだと思う場所は、裏口っぽくて、入っていくにはなかなか勇気がいるような所。奥まった所に看板を発見して、ようやく場所を確信─

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どうやって5階へ行くのか?

DSC_0290

貨物用のエレベーターで5階へと誘導される。ようやく到着したその場所には、森山大道の写真などなくて、見知らぬ写真がプロジェクター淡々と映し出されているだけ。完全に違う・・・

どうやら森山大道はタカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム(六本木)での展示だったらしい。清澄白川から六本木はすぐ。行くべきか否か─

その前に、150円で清澄庭園を散策

 

寒い!

evening song を聴きながら敬虔に歩く─

 

清澄公園

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清澄庭園150円也

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飼いならされた鯉と亀の強欲さには驚きつつも、なぜか愛らしく感じてしまう。ただ、数匹単位で餌を求めてくるのはまだいいとしても、十数匹ともなってくるとさすがに恐怖だ。

 

寒さで何度も公衆トイレに駆け込んだので、早く散策を切り上げ、暖ある電車に乗り込み六本木へと向かう。

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半ば新作写真集販売目的の非常に小さな展示ではあったけれども、写真のインパクトは物凄いもの。これを誰かに丁寧にセールスされたら、もしかしたら購入したかもしれない(べらぼうに値が張るものでなければの話だが─)。しかし、決してブルジョワには見られることはなかったであろう自分は、全くの野放し。庶民はこれを肥やしに街を撮りまくるしかないのかな。

ギャラリーの近くには○○ブックセンターが必然的に存在し、自分もみごとに呑み込まれる。そして、安価な写真集やら文庫・新書などを購入。してやられたわけだが、何かこちらも多少得した気分になる。なかなか上手くできているものだ。

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On the turning away

2011/10/19 12:15

当時流れていたPVがあまりにかっこよくて、人生の教訓的に何度も何度も聴き続けているのだが、いまだに顔を背けているような自分が存在する。

"On The Turning Away"
On the turning away
From the pale and downtrodden
And the words they say
Which we won't understand
"Don't accept that what's happening
Is just a case of others' suffering
Or you'll find that you're joining in
The turning away"
It's a sin that somehow
Light is changing to shadow
And casting it's shroud
Over all we have known
Unaware how the ranks have grown
Driven on by a heart of stone
We could find that we're all alone
In the dream of the proud
On the wings of the night
As the daytime is stirring
Where the speechless unite
In a silent accord
Using words you will find are strange
And mesmerised as they light the flame
Feel the new wind of change
On the wings of the night
No more turning away
From the weak and the weary
No more turning away
From the coldness inside
Just a world that we all must share
It's not enough just to stand and stare
Is it only a dream that there'll be
No more turning away?

 


顔を背けて
見えぬフリをしてる
虐げられた人々を
この痛みの理由を
今こそ見つけるんだ
それとも見えぬフリして
生きていくのか?

影が生まれて
光を隠し
僕らを見えなくさせてく
荒れてゆく世の中に
気づかないまま生きる
誇りなくしたままに
孤独の中で

夜の翼で
声を伝えよう
沈黙の人をつないで
聴きなれない言葉に
君の心は動き
変革の風を知る
夜の翼で

顔を背けず
現実を見つめよう
凍えた心解き放ち
この地球を分け合い
みんな生きているんだ
夢に過ぎないのか
みんなが気づくって・・・

和訳:プログレッシブロックを日本語で歌う会事務局より

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WALKMAN NW-A867

2011/10/14 15:01

某大手家電量販店で新ウォークマンをネット予約、発売日当日に自宅に届くということ。ということで、公式発売日から一日早く発売されたその日にNW-A867が手元に届いた。新品をネットで注文しておくのも悪くはない、いや非常にいいかも。

届いて早速データの転送を開始するものの、すべて移し終わるまで丸一日を要してしまう。しかも途中エラーの連続。まぁ、130ギガ分を強引に64ギガの箱に詰め込もうとするわけだから、無理が出るのは仕方ないかな。

さて、無理にでも納めてしまえば、あとはS-MASTER MXがなんとかしてくれる。

期待通りの音質にかなり満足。前モデルよりも音が非常にクリアに聴こえる、気がする。実際、音楽設定に特段の変化はないのだが─。

Bluetooth搭載ということで、Sシリーズには標準で付随されるノイズキャンセリング機能搭載Bluetoothヘッドホンも購入してみる。なかなかイカしたデザインだし、線がないほうが使い勝手もいいだろうに、何故Aシリーズには付かなかったのかと、多少の不満があった。実際にBluetoothを利用して音を聴いてみる。不思議と音がこもって聴こえる。なるほど、上位機種はあくまで音を追求したのだと納得。

ウオークしながらウォークマンを聴くという、ごくごく自然な行為こそが最高。ということで、ウォークマンを聴くことが目的の彷徨へ─。こういうときには、Xアプリが勝手に作ってくれる『おまかせチャンネル』なるものが有り難く思える。ちょうど昼時の散策ということで、「昼におすすめ」チャンネルを選択─

Jasper/木村カエラ

Method To Your Madness/Metal Church

想像だにしていなかった選曲。こんなの入れていたのも忘れていた。J-POP、メタル、ジャズ、クラシック、ロック・・・目まぐるしく移り変わるその音楽ひとつひとつが愛おしい。

散歩の帰り、近くのスーパーでウォークマンを目にする。それは2004年発売のもの。決して中古販売などではなくて、普通に一般商品として展示されている。旧モデルを堂々と売っているその真意は測りかねるが、ソフト同様ハードも大事にしなければとなと思う。しかしながら─、12月に発売されるZシリーズに思いを馳せずにはいられないどうしようもない性。 icon

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それより、だれかー、この子らをなんとかしてー(>_<)

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ひととのつながり

2011/09/29 10:51

 

どんなに好きでも最後は別れるんです。どちらかが先に死にます。人に逢うということは必ず別れるということです。別れるために逢うんです。だから逢った人が大切なのです。

 

瀬戸内寂聴さんのお言葉。決して斬新なことではないし、似たようなことはこれまでに聴いてきたはずであるのに、何度も何度も心に響いてくる。それは、いかに自分が人との関わりを粗末にしているかということ。とはいえ、“別れるために逢う”なんていう気持ちには、なかなかなれるものではない。それも自分の修行が足りないだけなのかも・・・

ビートルズのハロー・グッドバイ

英語が堪能でなくとも、その意味は何となく分かる。なんで君はサヨナラといって自分はコンニチハというのか─、聴いた当初は単にシニカルな意図しか感じ得なかったものだが、あらゆるフィルターを通して聴くに至ると、もしかしたら“別れるために逢う”ことを歌ったものなのかと思ってしまう。

 

ある雑誌で、オノ・ヨーコが次のように語っていた。

─今、私たちが何をすべきかといったら、滅びてしまうか、そうでなければ、生きて「希望の路」を歩くのか、どちらかでしょう。結局、それは生と死の境目だと思います。「生」を共有し、ともに生きていくためには、「希望の路を」歩くしかないのです。─

(※美術手帳2011.09/第8回広島賞受賞記念 オノ・ヨーコ展「希望の路」についてのインタビュー抜粋)

悲劇的な別れを経験してきた重みを感じる。この重みを共有しながら、ウォークマンで♪ハロー・グッドバイを聴きつつ、そして「希望の路」をひたすらランニング─。結局、ひたすらランニングするということは、ひととのつながりを無視した行為なのか・・・

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