1977年のアメリカツアー終盤、ロバート・プラントにまたしても悲劇が襲う。プラントの愛息が急逝したのだ。すぐにツアーはキャンセルされ、しばらくの間、プラントは公の場から姿を消した。 翌年に傷心をかろうじて癒やしたプラントが、ほかのメンバーとともにリハーサルを行い、次のアルバムの準備に入った。 数カ月後、スウェーデン・ストックホルムでレコーディングに入ることになるのだが、休止期間中にジョン・ポール・ジョーンズが黙々と作曲活動をしていたため、今回のセッションではジョーンズが主導で進行することになった。その結果、前作とは全く異り、キーボードが主体となったアルバムが完成することになる。 この収録中、ジミー・ペイジとジョン・ボーナムはしばしば遅れてスタジオ入りしたり、全く来ない日もあったという。そのため、作詞・作曲のクレジットにボーナムの名前が全く載らず、ペイジの名前さえ載らない曲もあった。また、前作に生じたペイジとジョーンズの亀裂がここでさらに広がってしまったといわれている。ペイジは1998年の雑誌のインタビューで─、アルバムは少しソフトになり過ぎだと感じていた。♪All My Loveなどは全く激しさなんてない。曲のコーラスにも不安があった。人々が波打つ姿なんて全く想像することができなかった。あんなの自分たちの音楽なんかじゃない。あんな方向性を続けていくつもりはなかった─と語っている。 ジャケット・デザインはヒプノシスが担当した。「聖なる館」「プレゼンス」に続いて3度目になる。バーのカウンターで男が紙に火をつけているセピア色の写真を基調としたデザインで、男を6つの視点から見た写真が使用された。すなわち、6種類のジャケットが存在したということであり、発売された時には、ジャケットが見えないようにブラウンの紙袋に包まれた状態で店頭に並び、どのジャケットを購入したのかその袋を開けるまで分からないようになっていた。また、そのブランの紙に水を含ませると発色する仕掛けも施されていた。 パンクやディスコ・ムーブメントが台頭する中、このアルバムはそれに負けないくらいのセールスを記録した。それは周囲の予想を大きく上回るものだったが、この凝ったジャケットが成功につながったのではという見方も多いようだ。 このアルバムでも今までにないレッド・ツェッペリンを作り上げていると思うのだが、今までと違うのは、それがたまたまそうなったに過ぎないということだろう。バンドのリーダー的存在、ジミー・ペイジが方向性を示したわけでなく、半ばジョーンズにまかせっきりにしたため、結果的に新しいレッド・ツェッペリンを表現することになっただけであり、積極的なアプローチではなかったのである。こういった表現もできるのかと、素直に驚きを感じる反面、こんなものは本当のレッド・ツェッペリンではないという意見もの否定できない。 果たして、このアルバムの次はどんなものが生まれたのだろうか。全く想像がつかない。できることならば、この次が見たかった。しかし、1980年9月25日、ジョン・ボーナムが32歳という若さで他界し、このアルバムが実質的にレッド・ツェッペリン最後の作品となった。 ボーナムはこのアルバムに身が入らなかったようだが、ボーナムをしのび、こちらは身を入れて聴くべきか… 1 イン・ジ・イヴニング 2 サウス・バウンド・サウレス 3 フール・イン・ザ・レイン 4 ホット・ドッグ 5 ケラウズランブラ 6 オール・マイ・ラヴ 7 アイム・ゴナ・クロール |
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イン・スルー・ジ・アウト・ドア - レッド・ツェッペリン (1979)
In Through the Out DoorLed Zeppelin Warn... ...続きを見る |
Led Zeppelin & Deep ... 2007/05/31 00:57 |
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この辺りになると、アルバムの存在すら知りませんでした・・・(*_*) |
みずねこ 2007/05/28 20:16 |
このアルバムが一番聴いていないアルバムです。 |
けん 2007/05/28 22:50 |
みずねこさん |
シュリンパー 2007/05/29 06:14 |
やはりこのアルバムはらしくない感じですかね。今まではあまり感じなかったんですけど、今回聴いてみてそう思いました。 |
やかやか 2007/05/30 23:48 |
出来上がったものそのまま出すっていうのは正しいかもしれませんね。いろいろアルバムごとに雰囲気が違うのは、アルバムを作るときの気持ちがストレートに反映されているからかもしれませんね。もしかしたら、狙いというよりはたまたまそうなったという方がいいのかもしれませんね。 |
シュリンパー 2007/05/31 09:32 |
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